4月の18日19日の2日間かけて、防火管理者講習を受講してきました。
防火管理者とは、多数の人が出入りする建物などの火災の被害を抑えるために、日常の火気の管理や消防設備の維持、防火訓練等を管理する者です。皆さんが普段利用する街の施設には必ず防火管理者が定められているはずです。
例えば、火事の時に被害を大きくする原因である煙ですが、水平方向には毎秒1m程度、垂直方向には3~5mのスピードで広がります。その被害を抑える為に、デパートやビル等の階段付近には防火扉が設置されています。また、煙に閉ざされる視界の中、逃げ道を教えてくれるのが誘導灯です。火災の際には開いている防火扉は自動で閉まり、誘導灯は非常用バッテリーで点灯します。
しかし、この防火扉の前に荷物が置いてあったら?誘導灯のバッテリーが切れていたら?煙は数十秒~数分で上層階を覆いつくし、皆はどこに逃げれば良いか分からずパニックに陥り、被害は拡大します。その様な状況にならないように、防火扉や誘導灯がもしもの時に正常にその役割を果たせるように日常的に確認・管理するのも防火管理者の役目です。
防火扉や誘導灯の前に荷物を置いてはいけないなんて誰でも分かる、と思いました?
・・・それが、置くんです。置く場所がない荷物を一時的によけておくのにその空間は魅力的なんです。ニュース等で頻繁に耳にする火事ですが、個人で見ると滅多に起きません。実際に、防火管理ができておらず被害が拡大した火災はたくさんあるそうです。
火災の際に被害を最小限に抑えられるように、そもそも火災が起きないように、油断せず日々気を付けていきたいと思います。因みに、名古屋市の火災原因のナンバー1は・・・たばこです。喫煙者の皆さんお気を付けください。